娘が小学4年生の時に不登校になり、私も娘もとても辛い時期を過ごしましたが、今ではその出来事に感謝しています。
なぜなら、「娘の不登校」をきっかけに自分自身を見つめ直し、生き方、考え方を変えることができたからです。
私を助けてくれたのは、たくさんの本でした。
娘が不登校から抜け出すきっかけになった「まずは母親である自分を大切にしないといけない」という考えも、たくさんの本が教えてくれました。
そして今回は、私も子供も、楽に、楽しく生きられるようにしてくれた本の教えを紹介したいと思います。
この考えを持てるようになって、私は自然と「過干渉な子育て」をしないようになりました。
親も子も楽に楽しく生きられる考え方とは
私が知って良かった親も子も、楽に楽しく生きられるようになった考え方は下記の3つです。
- 子どもは自分の所有物ではない
- 親は子どもよりエライわけではない
- 頑張らなくても生きていける
では、詳しくお伝えしていきたいと思います。
子どもは自分の所有物ではない
私は娘が不登校になり、自分の子育てを見直した時にはじめて、ずっと子どもを自分の人形のごとく、自分が満足するように動かそうとしてきたことに気づきました。
「親業」という本に出会い、下記の言葉がとても心に刺さり、自分の親としての態度を改めようと考えるきっかけになりました。
【下記は「親業」より引用】
多くの親は、自分の子供を「自分の延長」と考える。
だからこそ、子供が「よい子」になるようにする、あるいは、残念ながら自分がなれなかったものに子供をならせようと、一生懸命努力する。
(省略)
親との相談や親業訓練の講座で、私はよく親に次のように言う。
「あなたは、自分の人生をつくり上げてきたではありませんか。
今後は子供にそれをやらせてあげなさい。
あなたが与えた人生で彼がやりたいことはなにか、彼に決めさせてあげなさい。」
ギブランは『預言者』の中で、この原則を見事にうたいあげている。
あなたの子供は、あなたの子供ではない
待ち焦がれた生そのものの息子であり、娘である
あなたを経て来たが、あなたから来たのではない
あなたと共にいるが、あなたに属してはいない
あなたは愛情を与えても、考えを与えてはいけない
なぜなら、彼らには彼らの考えがあるから・・・
あなたが彼らのようになる努力はしたとしても、
彼らをあなたのようにすることを求めてはならない
なぜなら、生は後戻りしないし、
きのうのままにとどまりもしないのだから
☆267、268ページより
- 多くの親は自分の子どもを「自分の延長」と考え、「良い子」にしようとしたり、自分がなれなかったものに子どもをならせようとしがち。
- 子どもはあなたから生まれて一緒にいるけれど、別々の人間である。
- 親は子どもに愛情を与えても、考えを与えてはいけない。
- 親は子どもを自分の思い通りにしようとしてはいけない。
自分のお腹から生まれてきた我が子。
まるで自分の分身のごとく、自分の所有物のごとく思ってきました。
そして、自分の思い通りに動かそうと「あれしなさい、これしなさい、こうしたほうがいいよ」とうるさく口をはさみ、思い通りに動かないとイライラする。。
そんな考えや態度を取ってきたことに気づき、改めるきっかけになりました。
子どもは自分の所有物ではない。
今を一生懸命生きている一人の人間なんだ。
という、新しい考えを持てるようになりました。
「親業」に関しては別記事で詳しくお伝えしていますので、ご興味あればぜひ読んでみてください。
子どもとの円滑なコミュニケーション方法を詳しく、丁寧に教えてくれています。
私は、この本でだいぶ子どもとのコミュニケーションが上手になったと思ってます。
親は子どもよりエライわけではない
そして、次に教えてもらった考え方は「親は子どもよりエライわけではない」という考え方です。
私は「子どもより人生経験を積んでいるし、親のほうがエライに決まってる!」って信じてたし、自分もそうやって育てられてきたのですが、、
「江原啓之のスピリチュアル子育て」を読み、スピリチュアル(たましい)の視点から、子育てを学んだことで、この考え方も変わりました。
【下記は、「江原啓之のスピリチュアル子育て」より引用】
スピリチュアルな見方をすると、人間には二つの「年齢」があります。
私たちがふだん年齢と読んでいる「肉の年齢」と、もう一つは「たましいの年齢」です。
肉の年齢とは、この世に生まれて何年たっているかです。
年の上下を決めるのは、どちらが先に生まれたかだけ。
一方、たましいの年齢は、今までにどれだけたましいの経験を積み、成長してきたかで決まります。
(省略)
あなたたち親子の関係も、たましいの年齢では逆転している可能性があります。
現世での経験はあなたのほうが多く積んでいますが、たましいでは子どものほうがずっとたくさんの経験をし、あなたより成長しているかもしれないのです。
「トンビがタカを生む」という言葉がありますが、子どものほうがたましいの年齢が上というのは、実はよくある話です。
ですから、肉の年齢が幼いからといって、子どもを軽んじてはいけません。
つい口から出てしまいがちな「子どものくせに」も禁句。
子どものほうが正論を言っていることはけっこう多いのです。
子どもの言葉を尊重し、きちんと耳を傾けましょう。
☆29、30ページより
- スピリチュアルな見方では、人間の年齢は「肉の年齢」と「たましいの年齢」の2つある。
- 「肉の年齢」とは、この世に生まれてからの年数。
- 「たましいの年齢」とは、今までのたましいの経験値と成長レベル。
- 現世での経験値は親のほうが高いけれど、たましいの経験値、成長レベルは子どものほうが高いかもしれない。
この本を読んで、
この子たちは、私よりもずっとたましいの年齢が上なのかもしれない。
私はこの子たちより早く生まれただけなんだ。
と思うようになりました。
そして、そんな風に子どもに対する見方が変わると、「子どもなんだから、私に従え!!」みたいな傲慢な気持ちはなくなってきていました。
今までになかった子育ての視点を持てるようになり、親として成長できるきっかけになった一冊となりました。
「江原啓之のスピリチュアル子育て」に関しては、別記事で詳しくお伝えしていますので、ご興味あれば、ぜひ読んでみてください。
頑張らなくても生きていける
私は、子どもの頃は習い事や勉強、大人になったら仕事、家事、育児と、すべてにおいて
「もっと頑張らないといけない」
「もっと優秀でないといけない」
「怠けてはいけない」
と思い込んで、ずっと自分にムチを打っていました。
そして、無意識に我が子にもその思い込みを強制して、ムチを打ってきました。
でも、「気づけない毒親」という本から、そんな思い込みは「戦中・戦後を生き抜くために生まれた昭和の脅迫観念」だと教えてもらいました。
【下記は「気づけない毒親」から引用】
昭和生まれの親は、おおむね「戦後」の価値観で生きています。
「我慢しなければいけない」「勝負に勝たなければいけない」「人に好かれなければいけない」「優秀でなければいけない」「強くなければいけない」「急がなければいけない」「怠けてはいけない」・・・。
そんな「思い込み」がたくさんあって、そうでないと「生きていけない!」と無意識に恐れています。
恐怖感とセットになった「思い込み」は、「脅迫観念」になります。
だから、子どもが我慢しなかったり、競争に負けてもノホホンとしていたり、のんびり時間に遅れていると、強い不安を覚え、「もっと頑張りなさい」「勉強しなさい」「早くしなさい」とハッパをかけます。
「そうしなかったら、生きていけないよ!」と暗に脅しているのです。
また、子どもが親の想定外のことをしようとすると、不安が先に立つため、「そんなことはやめなさい」「あなたには無理」とダメ出しをしがちです。
日々、親から脅され、やりたいことができない子どもは、しだいに生きる気力が低下していき、不登校やひきこもり、摂食障害などの症状を出すこともあります。
つまり、親の不安や脅迫観念の強さが「毒」となり、子どもを追いつめ、消耗させてしまうのですね。
☆7、8ページより
実は今の時代は、頑張らなくても、優秀でなくても、怠けていても、競争に負けても、強くなくても、人に好かれなくても、楽をしても、生きていけます。
なにしろ、衣食住が余っているのですから。
だから「こうでなければいけない」と自分が思い込んでいることを、ひとつひとつ検証し、「今はちがうのかもしれない」と疑ってほしいのです。
そして、今の子どもたちは、衣食住の確保に血眼になっていた世代とはちがって、もっと「人間らしい感情」を大切にしたいと思っているし、「自分らしい生き方」をしたいと願っていることを、よくよく理解してください。
☆99ページより
戦中・戦後は「人より劣っていたら、生きていけない」時代でしたので、自分が人より勝っているかどうかを、つねに気にしていたのです。
そのため、子どもにも「○○ちゃんはあんなにできるのに、どうしてあなたはできないの!」などと、人とくらべてわが子にダメ出しすることが、よくあります。
彼らにとっては「人より優れているかどうか」が死活問題なのです。
子どもは当然傷つきますし、成人後も「人とくらべて、自分はダメだと落ち込む」ということを、繰り返します。
(省略)
子どもの気持ちより、世間体や人にどう思われるかを気にしている、という方は、自分の親もそうだったということに、気づいてほしいのですね。
親の思い込みを、そのまま受け継いでいるわけですが、時代がすっかり変わってしまいました。
☆167、168ページより
- 昭和の親は戦争の影響で「我慢しなければ生きていけない」「勝負に勝たなければ生きていけない」と無意識に恐れるようになった。
- 子どもがノホホンとしていると、親は強い不安を感じて「もっと頑張りなさい」「勉強しなさい」「早くしなさい」とハッパをかけるけれど、それは子どもを追い詰め、消耗させてしまう。
- 今の時代は戦中・戦後と違い、衣食住がそろっているので、頑張らなくても、勝負に負けても生きていける。
- 親としての自分も、自分の親から「人より劣っていたら、生きていけない」と言われてきたことに気づき、「時代は変わった」ことを認識しよう。
私はこの本を読んで、
そっか。確かに今は別に頑張らなくても生きていけるよな~。
むしろ好きなように過ごした方が幸せに生きていけるのでは、、
と気づいたワケです。
また、子どもに対するイライラは
「自分はいい子にして親を安心させていたのに、なぜ、あなたはできないの!!」
という思いからくるものだも知りました。
「そっか、私も本当はこんな風に自由奔放に生きたかったんだ」
と自分の奥底に秘めた心に気づいた時、気持ちがすーっと軽くなって、子どもにも
「だよね、そうしたいよね。私もそうしたかったよ」
と心から子どもに共感できるようになりました。
- 今は頑張らなくても幸せに生きていける。
- 私も頑張らずに自由奔放に生きたかったんだ。
こんな考えを持てるようになって、私は今まで「もっと頑張れ!!!!」と自分と子どもにムチ打ってきた手を止めることができました。
すると、私は自然と子どもに対してイライラすることもなくなり、「あれしなさい、これしなさい」「こうしたほうがいいよ」「○○したら?」というような「命令・指示・提案」のセリフも言わなくなっていきました。
子ども達は、今まで私がさんざん「○○しなあかんやん」と口出ししてきたのをやめたことで、「何したらいいの?どうしたらいいの?お母さん、教えて!指示だして!」とパニックになっていましたが、、
自然と自分で考えて行動できる子になっていきました。
「自分で考えて好きなことに時間を使える」ことを知った我が子たちは、幸せそうです。
そして、私も完全に「○○でなければいけない」の呪いから解放されて、「もっと自由に、ゆったりと過ごしてもいいんだよ」と自分を優しく抱きしめられるようになりました。
「気づけない毒親」に関しては、別記事で詳しくお伝えしていますので、ご興味あれば、ぜひ読んでみてください。
まとめ:考え方を変えると行動も変わる
今回は、「私も子供も楽に生きられるきっかけになった考え方」について、お伝えしました。
- 子どもは自分の所有物ではない
- 親は子どもよりエライわけではない
- 頑張らなくても生きていける
この3つの考えは、ずっと私と子どもを苦しめてきた「過干渉な子育て」から救ってくれました。
この3つの考えを通して「子どもは子ども」「私は私」そんな風に思えるようになり、私も子どもも身軽に、楽しく生きることができるようになりました。
そして、冒頭でもお伝えしていますが、子育てで悩んでいた私がやって良かったことが、もう一つあります。
それは「母である自分が楽しく生きる」ことです。
このことは別記事でもお伝えしているので、よければ読んでください♪
そして、下記の本は私を子育ての苦しみから救ってくれた本たちなので、ぜひ読んでほしいです!
読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ嬉しく思います。