娘が不登校になった初期の頃は、娘の精神状態がとっても不安定だったので、「学校での勉強の遅れ」なんて気にしている余裕はありませんでした。
「とりあえず、笑顔で毎日を過ごしてくれれば、それでいい。」
「少しでも元気になってくれれば。」
そう思っていました。
でも、学校を休んで家でゆっくり過ごすことで、娘の精神状態もだんだん安定してきて、ダラダラとパジャマのままでゲームをしたりYouTubeを見て過ごすことが日常化していきます。
そんな娘の姿を見て私はふと不安に襲われます。
- このままこの子はどうなってしまうのだろう。
- ずーっと学校へ行くことなく、家に引きこもってしまうかな。
- お友達は今も学校で勉強しているのに、この子はダラダラ過ごしているだけ。。
- どんどん学力の差ができてしまいそう。
- もし、学校へ行きたくなっても、勉強の遅れが気になって行けなくなるのでは。。
「学校へ行けなくても、勉強はしておかないと・・・!」
私はどうにかして娘を勉強に向かわせるように考えます。
そして、再び学校へ行けるようになった今、、、
特に勉強の遅れで困ることにはなっていません。
私が選んだ勉強法は娘に合っていたようです。
今回はそんな私が考えた「娘が不登校中の勉強」についてお伝えしたいと思います。
少しでも、「不登校中の勉強方法」の参考になれば嬉しく思います。
不登校の子どもは勉強しなくなるらしい
娘は不登校になる前は、頑張って勉強していて、成績も優秀なほうでした。
っていっても、これも私が「勉強しーや」って言っていたからだったんですが。。(「指示・命令・提案」のダメなやつです)
そして、娘に限界がきて、学校へ行く気力も、当然ながら勉強する気力もなくなってしまいます。
娘は全く勉強しなくなり、YouTubeとゲームだけの日々に(>_<)
こんな状況に不安になって、ネットで調べたら、だいたい「不登校の子は勉強をしなくなる」らしいです。。
「我が家だけじゃないんだ」と少し安心はしましたけれども、、。
「勉強」で人生の選択肢が狭まることを避けたい
YouTubeやゲームで時間を過ごすようになる娘をみて「エネルギーの充電期間なのかな」と思うけれど、やっぱり40年ほど生きてきた私には、その後の苦労も予想できてしまうワケです。
- 学校以外にも幸せに生きる道がある
- 学校へ行かなくても、お金を稼ぐことだってできる
- 今は個性の時代
そんなことも見聞きするけれど、時が経ち
- 高校に行きたくなったけど、勉強が分からないから行けない
- なりたい職業は大学で専門的に勉強しなければ難しい
そんな状況に直面する可能性もある。。(私の不安、イメージです)
やっぱり、将来の娘のためには勉強も大事なのでは。将来の選択肢を広げるためにも。
そして、何より「勉強の遅れ」がネックになって、「学校へ行きたいのに行けない」ことになるのはなるべく避けたい。
私は今できる最善のことをしてみようと決意します。
娘に「勉強の大切さ」を説く
私はなるべく少しでも娘に勉強してほしくて、娘に「勉強も大事だよ」ということを一生懸命に伝えました。
「勉強しなさい!」「少しでも勉強したほうがいいよ」はダメな言葉がけだと知ったので、
お母さんは高校時代が一番楽しかったよ。
だから、○○(娘)にも高校に行って楽しんでほしい。
でも、高校は勉強しないと行きたいところに行けない。
後悔してほしくないから、家で少しでも勉強してくれたら嬉しい。
そんな言葉で、娘に伝えてみました。
とりあえず、本で学んだ「私メッセージ」を使って言ってみました。
主語を「私」にして伝える言葉
→「(私は)リビングをきれいにしてくれたら助かるわ」
この言い方も、伝え方も専門家の人が聞いたらNGなのかもしれませんが、、
私ができるレベル、最善の言い方で「命令・指示・提案」でなく、頑張って伝えてみました。
もちろん、娘はこの言葉で「そっか、勉強しなきゃ」とはなりませんでしたが、、
不登校中の勉強方法を探す
そして私は、学校の代わりに勉強できるものを探し始めました。
①家庭教師、個別指導の塾
まず、私が不登校中の勉強の遅れをなくすために考えたのが「家庭教師」とか、「個別指導の塾」でした。
「家庭教師って高いんやろうな、、」と思い、たぶん家庭教師よりお値段が安いと予想される「近所の個別指導の塾」に資料請求をしました。
私が調べた範囲ですが、家庭教師や個別指導の塾の受講料ってたいていホームページに記載されてないんですよね。。
受講料は資料請求してはじめて教えてくれるところが多いようでした。
すると後日、資料じゃなくて「勧誘の電話」がかかってきました(-_-;)
とりあえず、知りたかった受講費を聞くと、、思ったより高い!
予想外の電話だったので、メモも取ることができず、今ではすっかり金額を忘れてしまいましたが、、
「算数だけ、週1回だけ、1時間だけでその値段かい!!」
みたいな、、
私としてはイマイチ納得できず、乗り気にはなれませんでした。
そして、個別指導の塾の割高感にを感じた私は、家庭教師を探すのもいったん止めました。。
②通信教育
他に学校の変わりとなる勉強方法としては、「通信教育」を考えました。
不登校中の通信教材を調べる中でよく目にしたのが、「すらら」という通信教材でした。
- 家のパソコンやタブレットで勉強ができるオンライン教材
- さかのぼり学習、先取り学習ができる
- 子どもの理解度に合わせたオーダーメイドの出題をしてくれる
- 同じ地域の学習塾の現役講師が「すららコーチ」として学習をサポートしてくれる
- 「すらら」で学び条件を満たすと不登校でも「出席扱い」になる
調べる中で、「ほー」っと思ったのは、「すらら」で学んで、一定の条件を満たすと不登校で学校を休んでいても「出席扱い」になる可能性があることでした。
これは、文部科学省が不登校の子どもに対し、IT等を活用した自宅学習で出席扱いにすると方針を決めたことによるみたいです。
私はこの方針について全然知りませんでしたが、「すらら」に限らず通信教育で一定の条件を満たせば学校に行かなくても出席扱いになるようです。
ただ、「すらら」は他の通信教材より不登校サポートが充実していて、「出席扱い」にするサポートもしっかりしてくれる印象でした。
だから、「不登校の子ども向け通信教材」として「すらら」は色んなところでおススメされていたんだと思います。
でも、、
娘は2年生から進研ゼミの通信教材「チャレンジタッチ」をしていたのですが、学校へ行けなくなった時からパッタリやらなくなっていました。
不登校中の娘には、机に向かってしっかり勉強するにはハードルが高い気がしました。
なので、不登校サポートが手厚いと思われる通信教材の「すらら」にしても、「チャレンジタッチ」と同じような状況になってしまう気がしたので、「すらら」も候補から除外しました。
そして見つけたのが、リクルート社が提供する「スタディサプリ」でした。
これは動画でプロの講師が分かりやすく勉強を教えてくれるサービスです。
学校を休んでいる間、娘はたいていゲームをするかYouTubeを見て過ごしていました。
そんな娘でも、スタディサプリの「動画で勉強」なら、勉強に手を付けるハードルが低いかもしれない!
YouTubeで動画を見るのが大好きな娘に、同じ感覚でちょっとでも勉強してくれたら、、、
そう思い、娘に「こんな動画で勉強できるみたいよ。」とサンプル動画を見せてみたら、「これやったら、やってみる」と娘もOK。
しかも、算数、国語だけでなく、社会、理科も学べるし、値段もひと月で約900円という激安価格だったので、「もし勉強しなくてもイライラしなくてすむ」というメリットもありました。
2020年9月現在は、1年契約が19,800円(税抜き)になっています。(1月あたり1,650円)
毎月払いだと、1,980円(税抜き)です。
「スタディサプリ」はYouTubeの合間に「ちょっと見てみるか」みたいな感じで、娘の勉強までのハードルを下げてくれたみたいで、「全く勉強しない」状態から抜け出すことができました。
その他、スタディサプリをして良かったと思えたことは下記の通りです。
- 講義動画は娘の興味を引いたようで、自然に先取り学習ができていた。
- 再登校後も勉強の遅れで悩むことはなかった。
再登校後も、「スタディサプリでやってたから分かった」と良く言っていたし、年度末にある全国実力テストも平均点以上の点数を取ることができていました。
ダメ元でやってみて本当に良かったと思っています。
▼「スタディサプリ」に関しては別記事でもお伝えしているので、ご興味あればぜひ▼
まとめ
娘が学校へ行けなくなり、それと同時に全く勉強をしなくなった娘をみて、とても不安でした。
- このままこの子はどうなってしまうのだろう。
- ずーっと学校へ行くことなく、家に引きこもってしまうかな。
- お友達は今も学校で勉強しているのに、この子はダラダラ過ごしているだけ。。
- どんどん学力の差ができてしまいそう。
- もし、学校へ行きたくなっても、勉強の遅れが気になって行けなくなるのでは。。
などなど。。
そんな不安を払拭するために、家庭教師や、個別指導の塾、「すらら」という通信教材も選択肢の一つとして検討してみましたが、どれも我が家には合わない気がしました。
我が家の場合は「スタディサプリ」が一番ニーズに合っていたように感じ、ダメ元でやってみたのですが、思った以上に良い結果となりました。
私が「スタディサプリ」を使ってみて良かったと思ったことは下記の3つです。
- YouTubeの合間に講義動画を見るようになり、勉強時間ゼロから抜け出せた。
- 講義動画は娘の興味を引いたようで、自然に先取り学習ができていた。
- 再登校後も勉強の遅れで悩むことはなかった。
でも、「めっちゃ勉強するようになった!」わけでは決してなく、本当に「YouTubeの合間」程度です。
そして、その程度でも再登校後に勉強面で困らなかったのは、毎日通学できるようになるまでの期間が約7か月と、そこまで長くなかったというのもあると思います。
それでも、「全く勉強をしない」状態から「少しでも勉強に触れる」ようにステップアップするには、いい教材かなと思っています。
読んでいただきありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ嬉しいです。