子どもが「学校に行きたくない」と言っている。
なんで?!どうして?!
親はもう、パニックですよね(>_<)
私も娘が学校へ行けなくなって、必死で原因を探しました。
原因が分かれば、解決できるかもしれないからです。
でも、、
娘は再び学校へ行けるようになりましたが、結局、「何が原因だったのか」は、はっきりと私には分かりません。
それでも、
- 娘の不登校の原因は何なんだろう、、
- どうしたら解決できるんだろう、、
と考える中で得た気づき、学びはたくさんありました。
そして、修行のように辛かった子育てが、だんだん楽で楽しいものになりました。
今回は、私が「娘が不登校になった原因」を考える中で得た気づき、学びをお伝えしようと思います。
娘が話してくれた学校に行きたくない理由
娘は学校に行かず、私と一緒に過ごす時間が増えてくると、気分が落ち着いた時には学校へ行きたくない理由を話してくれるようになりました。
- お友達からイヤなことを言われた
- 去年、担任だった先生からイヤなことをされた。ヒドイ扱いをされた。
私は娘の話を聞いて、
- 「そうか、お友達からイヤなことを言われたんやね。かわいそうに」
- 「なんて、ヒドイ先生なんだ!!!」
と思ったワケです。
で、相談に乗ってくれた保健室の先生や区役所の子育て相談員の方に、「去年の担任の先生からこんなヒドイことをされたそうなんです!!」なんて訴えたり。。
娘には、友達関係について考えてほしくて、「友達関係」という本を買ってあげたりもしました。
でも、でも、、
それは「きっかけ」かもしれないけれど、「原因」ではないということに、まず私は気づきます。
私が気づき反省したこと「娘の自信と自立を奪う子育て」
私は「なんで娘は不登校になってしまったんだろう」とネットや本でいろいろ調べて、原因を必死になって探します。
なぜなら、だれでも「お友達に傷つくことを言われる」「先生がムカつく」くらいの経験は一度はするからです。
それでも、たいていの子どもは学校に行けなくなることはありません。
その中で「学校に行けなくなる」のは、ごく一部の子どもだけだし、そこには必ず原因があるはず。。
そして私は学校へ行けなくなった原因を探す中で「私の今までの言動が娘を弱くしてしまっていた」ということに気づき、反省します。
- 子どもの話を聴く姿勢なし
- 命令・指示・提案・先回りのオンパレード!
- 子どもへの共感の姿勢なし
それでは、「娘を弱くしてしまった私の子育て」について、詳しくお伝えしていこうと思います。
①娘の話をぜんぜん聴いてあげていなかった
娘が学校へ行けなくなり、私も仕事を休むことにしたので、たくさんの母娘で一緒に過ごす時間が時間ができました。
娘と一緒にこんなたくさんの時間を過ごしたのは育休中以来でした。
娘は去年の担任の先生にたくさん傷つけられたこと、お友達から嫌なことを言われたことなど、たくさん話してくれるようになりました。
でも、それはすべて去年の学年での出来事だったんです。
娘はずっと、学校であったイヤな出来事も誰にも言えず、胸の奥にしまっていたんです。
「今までずっと、だれにも言わずに一人で抱えていたんだ」と今までの自分の態度を反省しました。
振り返ってみれば、私は仕事で忙しく、「子どもの話をゆっくり聞いてあげる」心の余裕がなかったし、娘もそんな「お母さんは余裕ないよオーラ」を感じて、ずっと言えなかったんだと思います。
学校で嫌なことがあった都度、ちゃんと話を聴いてあげられる心の余裕があれば良かったのですが、、、それができませんでした。
そして、娘が不登校になって初めて「もっと子どもが話しかけてくれたことに耳をかさなきゃ」と反省した私。
でも、、、子ども達が話しかけてくれても「ちょっと待って」って言っているんです!!しかも反射的に!!!!!
これに気づいた時はショックでした。
私は子どもの話を聴く姿勢を全く持てない母親だったんです。
こんなお母さんじゃあ、娘も言いたいことを言えるはずがありません。
娘は言いたいことも言えず、聞いてもらえず、どんどん心の元気がなくなっていったんだと思います。
②「命令・指示・提案・先回り」で娘の自信、自立心を奪った
娘は不登校になった時、「私なんか」とよく口にしていました。
自分への自尊心、自信をなくしてしまった状態でした。
なぜ娘は自分への自尊心、自信をなくしてしまったのか。
それは、私の「命令・指示・提案・先回り」の子育てが原因だったんだろうと思います。
例えば、こんな声掛けです。
- そろそろゲームやめなさい!
- 宿題やった?
- 水筒忘れてるよ!
- 外で遊んできたら?
水野達朗さん著の「子どもにはどんどん失敗させなさい」の中で、下記の通り書かれています。
子どもが失敗や挫折をしないように過保護な親が先回りをしすぎてしまうと、子どもは失敗を乗り越える経験や、成長をする喜びが得られません。つまり本書のテーマでもある「子どもの自信」がつかないのです。
☆75ページより
▼この本に関しては別記事でも詳しくお伝えしています▼
私みたいに子どもが自分で考えて行動する機会を親が奪ってしまうと、子どもが自分に自信を持てる体験ができなくなってしまいます。
なぜなら、自分で考えてやってみたことが
- 成功すれば「やった!できた!」という自信につながる
- 失敗しても「自分で乗り越えられた」「工夫してもう同じ失敗はしなくなった」という経験が自信につながる
からです。
また同書では下記のように書かれていました。
さらにいうと、子どもは先回りをする過保護な親からの「あなたは能力は低いし、打たれ弱いから私(親)がいないとダメなのよ」というメッセージを心に刻むことになります。
毒親と呼ばれる親は、このようなメッセージを知らず知らずのうちに子どもに刷り込んでいきます。これでは子どもに自信をもてなんていうほうが無理な話です。
☆75ページより
私の「命令・指示・提案・先回り」の子育ては、
子どもから「成功体験」「失敗体験」を通じて得られる自信を奪い、
さらに
「あなたは何もできない子」というメッセージを子どもに植え付けていたのです。
色々と手取り足取り、やってあげたり言ってあげたりするのが子育てだと信じていた私。
とっても大きな間違いをしていたと気づきます。
私がしていた「手取り足取り子育て」は、
- 子どものことを信頼していない
- 尊重していない
- 赤ちゃん扱い
そんな子育てだったと娘が不登校になって初めて気づきました。
「登校拒否を克服した母の会」が作られた「母親の法律」にも、そんな「子どもを不登校にしてしまう母のやってはいけない行動」が書かれています。
▼「母親の法律」に関しては別記事で詳しくお伝えしていますので、ご興味あればぜひ読んでみて下さい。▼
私は「よかれ」と思っていた子育てで、どんどん子どもの自信を吸い取っていたんです。。
③娘への共感の姿勢が全くなかった
「命令・指示・提案・先回り」尽くしの言動で、娘の自信を奪うと同時に自分の考えを娘に押し付けてきた私。
なのに、娘の考えは全く聞く耳を持っていなかったことも自分の子育てを見直す中で気づきました。
こんな会話を良くしてました。。
「子どもにはどんどん失敗させなさい」のNG会話例です。
子ども「今日のスイミング行くのいやだなぁ」
母「それはあなたが真剣に練習していないからいやなのよ。休んだらダメ」
子ども「休むなんていってないよ。練習だってやってるよ!」
母「じゃあなんでいやなのよ!」
子ども「そういう気分のときもあるだろ!」
母「だからお母さんはいつも前もって準備してっていってるでしょ。習字だって投げ出したんだからスイミングはしっかりやりなさい。たかのり君なんてもう特級よ」
子ども「うるさいな。お母さんにいうんじゃなかったよ」
母「何そのいい方は!」
子ども「もう行ってくる!」
☆200ページより
娘の言葉を否定的に受け止めて、最後は説教。。
こんな言葉をかけていたんじゃ、娘は自分に自信をもてるわけないのに。
日々の会話でも私は娘の自己肯定感を下げていました。
そして、「失敗してもへこたれない自信があって自立した子ども」に育てるには「親の共感力」が大切だと知りました。
ちなみに、、先ほどのNG会話を「子どもに共感しながら」した会話は下記のようになります。
子ども「今日のスイミング行くのいやだなぁ」
母「今日のスイミング行くのいやなのね」
子ども「今日は厳しいコーチが担当なんだよ~」
母「そっかぁ、今日は厳しいコーチだからいやなのね」
子ども「うん、僕あのコーチ苦手だ」
母「苦手なコーチもいるよね、それは不安だよね」
子ども「うん・・・でも まあ、僕より泳げない人もいるし」
母「そうなんだ、そういう人もいるのね」
子ども「うん、背泳ぎなんて僕かなり速い方だよ」
母「そうなの」
子ども「じゃあ行ってきまーす」
母「行ってらっしゃい」
☆201ページより
私は、こんな会話はすぐにはできませんでした。
このような会話を具体的に説明してくれていた本が「親業」です。
私はこの本を読んでだいぶ娘とのコミュニケーションが上達したので、よければ読んでみてください。おススメです。
▼「親業」に関しては別記事でも詳しくお伝えしています。▼
▼「親業」から学んだ親子コミュニケーション方法についても別記事でまとめています▼
「娘の不登校の原因」から学んだ一番大切な気づき「自分を大切にすること」
娘が不登校になり、自分の子育てを見直し、
- 話をきいてあげられていなかった
- 命令・指示・提案ばっかりしてた
- 共感してあげられていなかった
と気づいたものの、それをやめることは私にとって本当に大変でした。
気づいたらやってしまっているんです。
そして「ああ、またやっちゃった。。ほんまに私ってダメ母やな。」と自己嫌悪に陥りました。
それでも何とか自分を変えたくて、子どもと会話する前にイメトレしたりもしました。
でも、こんな風に自分を変えたくても変えられない原因は私の心のあり方だったと気づきます。
私は子どもだけでなく、自分自信にも
- 「○○でなければいけない」
- 「○○してはいけない」
とずっとムチを打ち続けていました。
でも、そんな子育て迷子の中で「『こんなママでごめんね』から卒業する本」と出会い、その本の中の
- 止められない怒りや不安を解消するレッスン
- 自分も子どもも許すレッスン
をすることで、自分を見つめ直して心を癒すことができたんです。
そして、本の中で、
- 子どもに愛情をいっぱい注ぎたかったら、まずは自分自身を満たしましょう。子どものためにも、先に自分を満たしましょう。
と教えてもらい、まずは自分のやりたいことをやって、やりたくないことをやめてみたんです。
すると、子どもの行動にイライラしなくなって「指示・命令・提案」してしまうことも少なくなり、子どもの話を共感しながら聴いてあげる心の余裕ができたんです!!
そして、「私は私。子どもは子ども。」そんな感覚を持つことができるようになりました。
▼この本に関しては、別記事でも詳しくお伝えしています▼
振り返ってみれば、それまで私は子どもを
- 自分の所有物
- 子どもの評価=自分の評価
のような、そんな感覚を持っていました。
「親業」の中にも下記の通り書かれていました。
一人の個人として、自分自信の生産的努力で自分の欲求を満足させられる親は、自分自身を受容するのみならず、自分の「子供の行動を通じて、自分自信の欲求を満足させようという必要がない人」である。
そういう人にとては、子供がある特定のものにならなくともよい。
自尊心の高い人、自分自信が独自に達成した確固とした基盤のうえにのった人は、自分の子供もその行動も受容しやすい。
他方、親自身の生活に満足と自尊心を生むものが少なく、他人が自分の子供をどう評価するかで満足が大きく左右される場合には、子供を受容しにくい ー とくに、自分が悪い親に見えるような子供の行動を、受容しない可能性が高い。
この「間接的自己受容」に依存している親は、子供に、ある一定の行動をさせる必要がある。
そして、自分の青写真から子供がはずれようとすると、決まって子供を受容せず、腹を立てるだろう。
☆266ページより
親は自分自身を満たしてはじめて、
- 心の余裕を持つことができる
- 子どもの話をゆっくり共感しながら聴いてあげられる
- 子どもを信じて見守り続けられる
ことができるようになるんだと実感しました。
ちなみに私は好きでない家事を手抜きしたり、Amazonプライムビデオでずっと観たかった韓ドラをのんびり見ることにしました♪
そうやって自分の心をまず満たしてあげることで、私が変わり始めると、娘も少しずつ変わり始めたんです。
「学校にいつ行こう。3学期から行こうかな」
そんな風に娘も前向きな言動をするようになったんです。
親が変われば子も変わる。
私は娘の不登校を通じて、このことを身をもって学びました。
「気づけない毒親」という本にも下記のようなことが書かれています。
ひきこもりとは、ある日突然、起こるわけではありません。
幼い頃からじわじわと、子どもの「生きるエネルギー」が低下していき、社会のストレスに「もう耐えられない」という状態になると、自分を守るため、安全な家の中に引きこもるのです。
この「生きるエネルギー」を低下させる最大の原因が、親の「ねばならない」という強い思い込み、強迫観念だと考えています。
(省略)
まじめに一生懸命、生きてきた親御さんほど、「頑張らなければいけない」「我慢しなければいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」「人より優れていなければいけない」「競争に勝たなければいけない」「優秀でなければいけない」といった「ねばならない」にとらわれています。
(省略)
そんな親に育てられると、子どもは、つねに追いたてられ、評価され、干渉されて育つため、次第に神経が疲労していきます。
また、不安と焦燥感にかりたてられている親は、子どもの気持ちを思いやる余裕がないため、子どもはどんなにつらくても、我慢するしかありません。
さらに、子どもがやりたいことより、親がやらせたいことばかりさせるので、子どもにとっては、「喜び」のない日々となります。
その結果、子どもの「生きるエネルギー」が、どんどん下がっていくのですね。
(省略)
親の期待に応えるべく、頑張れる間は頑張ってきた子も、エネルギーが尽きると動けなくなります。
その原因を作ったのは、親のほうですので、親が変わらないかぎり、子どももかわりません。
(省略)
もし、ひきこもっている子を元気にしたいなら、親が価値観を変え、もっと、喜びや思いやりを重んじて、日々をゆったりと過ごし、人生を楽しんで生きるようになる必要があります。
▼この本に関しては別記事でも詳しくお伝えしています▼
まとめ:「娘の不登校の原因」を考え、解決しようとする中で私はたくさんの学びを得ました
娘が学校へ行けなくなり、私は悩み、必死で原因を探しました。
友達?先生?
ネットや本を見ると、「親の過干渉が原因」って書いてある。。がーん。
確かに、、私、すごいダメダメな子育てしてる。。NG行動ばっかり(>_<)
でも!!直さないといけないのは分かってるけど、気が付いたらやってる!!
私ってホントにサイアクな母親。。はぁ。
辛い子どもの不登校の現状から抜け出したくて、原因を探して、改善しようとするけれど、できない自分にイライラ。
それでも、そんな苦しみから何とか脱出したくてもがいている中で、私は「自分を大切にする」という宝物を見つけることができました。
私は小さい頃からずっと、
- こんな自分じゃダメ!
- もっと頑張らないと!
と自分にムチを打ち続けてきました。
そんな私は、自分自身に心の余裕がなかったから、、
- 子どもの評価=自分の評価みたいに感じる
- 子どもが自分の思い通りに動かないとイライラする
- 子どもを「指示・命令・提案」で思い通りに動かそうとする
- 子どもの考えを尊重できない
- 子どもの話をゆっくり共感しながら聴けない
、、という子どもが疲弊する子育てをしてしまっていたことにようやく気づきます。
そしてまずは自分の心を癒し、「やりいことをやって、やりたくないことをする」ことに専念するようになりました。
そうすると、少しずつ自分を大切にできるようになり、「子どもは子ども」「私は私」と思えるようになって、修行のように辛かった子育てが、だんだん楽で楽しいものになってきました。
私ががそんな風に変わると、子どもも親という「おもり」から解放され、変わり始めました。
娘は再び学校へ行く決意をし、今は毎日がんばって登校しています。
でも、まだまだ私には学ぶことが残っているかもしれません。
再び子どもが学校へ行けなくなった時には、また自分を見つめ直して、学び、成長していこうと思っています。
▼「母親である自分が楽しく生きることの大切さ」を教えてくれた本の言葉をまとめた記事も書いています。ご興味あればぜひ。▼
読んでいただき、ありがとうございました。