私は、小さい頃からけっこう「頑張り屋さん」でした。
- 頑張らなければいけない
- 負けてはいけない
- しんどくてもグッとガマン!
、、そんな「ねばならない」の思いでずっと自分にムチを打ち続けてきました。
私は娘の不登校で悩み、色んな本を読んだのですが、たくさんの本に「まずはお母さんが楽しいことをしましょう」とか「自分を大切にしましょう」というアドバイスが載っていたんです。
私は、この大切さを知って実践していく中で、子どもが変わっていくのを目の当たりにしました。
やっぱり子育てにおいて「親である自分に優しくする」ということは、とても大切なことなんだと子どもに教えてもらいました。
なので今回は、私が読んできた本の中から「まずは親である自分を大切にしましょう!」というアドバイスが書かれたところを抜粋してお伝えしたいと思います。
私はこの考え方を知ることで、親として大きく成長することができました。
今までと違った考え方を知ることは、自分を大きく変えるきっかけになると思います。
しんどい子育てしていた私は、この考え方を知って本当に良かったと感謝しています。
「『こんなママでごめんね』から卒業する本」からのメッセージ
「『こんなママでごめんね』から卒業する本」は、しんどい子育ての原因である「自分責め」や「自己否定」の心の癖を手放す方法を教えてくれています。
私は、この本を読んで、
- ○○しなきゃダメ!
- ○○はやったらダメ!
- ○○するべき!
- ちゃんとやらなきゃ!
みたいな自分自信をしばる呪いからすーっと解放され、子どもにイライラすることも激減しました。
▼この本に関しては、別記事でも詳しくお伝えしています▼
この本では、下記のようなことが書かれています。
子どもたちに大人気のアンパンマン!私も子どもが小さいころは、本当にお世話になりました。
けれどもママのあなたも、そんなアンパンマンみたいになろうとしていませんか?
「世のため人のため、子どものため!」
と、わが身を削り(アンパンマンだったら、顔を削りますよね)、子どもに与えようとする。
それも子どもを愛していればこそなんですよね。
でも、アンパンマンは顔を削っても、すぐに新しく顔をつくって満たしてもらえるけれど、ママは身を削ってヨレヨレになった分、自分で満たせているのでしょうか?
愛情は自分が満たされなければ、人には決して分け与えられません。
子育てで悩むママたちは、自分を犠牲にして愛情がカラカラの状態なのに、子どもを満たそうとするから、
「私がこれだけ頑張っているのに、なんでそれに応えてくれないの!?」
と、イライラや怒りを感じてしまうのです。
子どもに愛情をいっぱいに注ぎたかったら、まずは自分自身を満たしましょう。
子どものためにも、先に自分を満たしましょう。
そのために守ってもらいたい基本は二つ。
・やりたくないことはやめる♡
・やりたいことをやる♡
毎日のほんの小さな積み重ねでいいのです。
子どもに対しても、ママが気が進まなかったら、「イヤ」と言う。
助けて欲しかったら、「助けて!」と言う。
やりたくなかったらやらない。
そうやって”自分を一番大切にする”ことで、あなた自身を信じられるようになっていくのです。
ママが自分の「好き♡」や「楽しい♡」を一番にしていると、子どももそれを見て、自分に一番愛情を注げる子になれます。
家事をサボっても何をしていても、あなたが笑顔でいる状態が、子どもには一番なのです。
☆172、173ページより
- 子どもに愛情をいっぱいに注ぎたかったら、まずは自分自身を満たそう。
- 自分を満たすには、「やりたくないことをやめる」「やりたいことをする」こと。
- 母親であるあなたが笑顔でいることが子どもにとっては一番大事。
「子どもにはどんどん失敗させなさい」からのメッセージ
「子どもにはどんどん失敗させなさい」は、「命令・指示・提案をし、子どもの失敗体験を奪うことの弊害」「自立した子どもを育てることの大切さ」を教えてくれています。
この本は、娘が不登校になるまでやってきた「命令・指示・提案・先回り」の子育てを反省し、「自立させるための子育て」に変えるきっかけとなりました。
▼この本に関しては別記事でも詳しくお伝えしています▼
この本では、下記のようなことが書かれています。
家庭教育の形はご家庭によってさまざまですが、共通して「これだけは意識してください」といえるのが「お母さんの笑顔」なのです。
最近、眉間にしわが寄りっぱなしになっていませんか。
難しい顔をして子どもと接していませんか。
母親がイライラしていると「手を洗いなさい!次は片付けなさい」「それはダメ」「なんでできないのよ」のような否定的な声かけや命令・指示が増えていきます。
結果、子どものほうも欲求不満を大きくしてしまいます。
そして「僕はダメな子」「いつも怒られるできない子」と自己肯定感を下げてしまいます。
特に幼少期は、子どもと密接にかかわる機会が父親よりも母親のほうが多く、母子関係によって子どもの精神面や人格面の土台がつくられていきます。
子どもにとってなによりの精神安定剤はお母さんが笑顔でいることです。
悩んでしんどくなっているお母さんを、子どもは見たくないのです。
子育てでしんどい時に自分の時間を一時間でも確保してリラックスすることは、なんら責められることではありません。
多くの母親は家事や仕事、そしてうまくできて当然という子育てのプレッシャーに囲まれて精神的な余裕を失いがちな社会ですから。
大切なのは、子育てのとらえ方をポジティブに変えていくこと。
そうすることで、その思考が具現化してハッピーな子育てに変わっていきます。
私はテクニックももちろん重要ですが、親のマインドも重視しています。
この親のマインドがハッピーで前向きなものに変われば目の前の現実も必ず変わり、わが子を自立に導ける子育て観をもった親になれるのです。
☆78、79ページより
- 母親がイライラしていると、否定的な声かけや命令・指示が増え、子どもの自己肯定感が下がる。
- 子どもにとって一番の精神安定剤はお母さんが笑顔でいること。
- 親がハッピーになることで、子どもを自立に導ける子育て観をもてるようになる。
「気づけない毒親」からのメッセージ
「気づけない毒親」は、毒親に育てられた子どもの影響、そして毒親の解毒方法などを教えてくれています。
私はこの本を読んで、
子育ての苦しみは「自分はいい子にして親を安心させていたのに、なぜ、あなたはできないの!!」というイライラだった
ということを知り、
「そっか、私も本当はこんな風に自由奔放に生きたかったんだ」
と今までと違った考え方をすることができるようになりました。
▼この本に関しては別記事でも詳しくお伝えしています▼
この本では、下記のようなことが書かれています。
子どもがひきこもるのは、「親が頑張りすぎているから」なのです。
「ねばならならい」で、何事も義務感で頑張っている親は、実は疲れ切っているのですが、そういう自覚がありません。
だから、親のかわりに子どもが休んでいるのです。
なぜ、そんなことが起こるのでしょう。
人は集団になると、集団自体がひとつの有機体として機能します。
たとえば、会社に社員が1000人いると、猛烈社員が20人、普通の会社員が60人、遊んでいる社員が20人という、2対6対2になると言われています。
猛烈社員だけ集めて会社を作っても、同じ割合で、普通の社員と遊んでいる社員が出てきます。
(省略)
家族も集団ですので、同じ原理が働きます。
もし、親が猛烈社員なら、子は遊んでいる社員になります。
そうやって、集団全体のエネルギーのバランスをとっているのです。
なので、子どもに元気で活躍してほしいなら、親が頑張るのをやめて、しっかり休んで、もっとのんびりする必要があります。
☆145、146ページより
子どもの不登校や、ご自身やご家族のウツなどの症状は、自分が古い強迫観念にとらわれていることに気づくチャンスです。
ぜひ、手放してもっと気楽に、快適に生きてほしいと思います。
☆156ページより
- 子どもが引きこもるのは、親が頑張りすぎているから。
- 子どもは親の代わりに休んでいる。
- 子どもに元気で活躍してほしいなら、親が頑張るのをやめて、しっかり休んで、もっとのんびりする必要がある。
- 子どもの不登校は、自分が「ねばならない」の脅迫観念にとらわれていることに気づくチャンス。
「子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば」からのメッセージ
「子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば」は、子どものの自己肯定感を下げる言葉、そして自己肯定感を高める言葉を教えてくれている本です。
私はこの本で紹介された「自己肯定感を高める言葉」をなるべく選んで子どもに伝えています。
そして、「お母さん自身がまず幸せになる大切さ」を分かりやすい例で教えてくれていて、それがとっても納得いくものでした。
それが、これがこの箇所です。
信じられないかもしれませんが、あなたは今日、何と!賞金1億円の宝くじが当たりました!
夢ではありません。
それはまぎれもない事実で、何度番号を見合わせてみても当選は間違いなく、ついに1億円が当たったのです!
隣には勉強もしないで、マンガを読んでゲラゲラ笑っている、いつもながらの能天気なわが子が座っています。
さあ、あなたは「マンガなんか読んでいないで、さっさと勉強しなさい!」と大きな声で叱るでしょうか?
たぶん、うれしくて楽しくて、とてもそれどころではないはずです。
心の中ではこの1億円を何に使おう?
だれに告白しよう?
そうだ旅行に行こう、家がかえるかもしれないなどなど、どこまでも妄想が果てしなく広がり、子どものテストが40点であろうが、塾をサボろうが、ゲームに熱中してようが、まるで怒る気にはならないのではないでしょうか?
「40点だったの?だいじょうぶだいじょうぶ」「塾なんてね、たまにはサボってもいいのよ」「そのゲーム面白そうね。ママにもやらせて」こんな言葉すら出てくるかもしれまん(笑)
「宝くじで1億円が当たる」はかなり極端な例ですが、ときにはこんな突飛な妄想をしてみることにも意味はあるのです。
親がハッピーならば、なるほど、子どもへの対応もこんなに変わります。
わかりやすいですね。
人は自分が幸せであれば、他者に寛容になります。
他人の失敗を許せるようになります。
欠点は見えにくくなり、反対に、隠れていた長所が見えてくるようになるのです。
親の心が満たされ、ハッピーであれば、お母さんは「不安の目」ではなく「楽観の目」で子どもを見るようになり、過度な干渉はしなくなります。
自分が楽しく生きている人は、ほかの人のことは気にならなくのるもので、それはたとえ家族であっても同様です。
☆176、177ページより
- 1億円の宝くじが当たって舞い上がっている時に、子どもの態度にイライラしないはず。
- 自分が幸せなら子どもにも寛容になれる。
- 親の心が満たされ、ハッピーなら、子どもも「楽観の目」で見られるようになり、過度な干渉はしなくなる。
「不登校から抜け出すたった1つの方法」からのメッセージ
「不登校から抜け出すたった1つの方法」は、そのタイトルの通り、不登校の解決方法を伝えている本です。
この本では、下記のようなことが書かれています。
親であるあなたが、明るく楽しく、元気に生きていれば、お子さんも自然と明るく楽しく、元気になるということです。
お子さんの行動に、いちいち動揺するのをやめて、あなた自身の人生、生き方に意識を集中してください。
確かにお子さんが学校にいけないのは心配でしょう。
しかしそのことで、あなたの心をいっぱいにしないでください。
あなたが悩めば悩むほど、お子さんは苦しみます。
お子さんの元気を奪ってしまうことになるのです。
愛する人が苦しむ姿を見るのはつらいですよね。
お子さんにとっても、愛するあなたが悩む姿を見るのは、とてもつらいことなのです。
☆46ページより
時々、「自分のことなんかどうでもいい、子どものほうが大事」という方がいますが、絶対ダメです。
あなたを通してお子さんへ伝わるのです。
あなた自身を大切にしなくて、お子さんへ伝わるはずがありません。
お子さんは、あなたを世界中の誰よりも愛してます。
だからこそ、お子さんにとって、あなたの身に起こることは、自分の身に起こることと同じなのです。
あたたが自分を大切にすれば、お子さんも「大切にされている」と感じます。
あなたが自分を粗末にすれば、お子さんも「粗末にされている」と感じます。
これは、愛の法則です。
あなたが自分自身を大切にすればするほど、あなたの愛は強くなり、お子さんを元気にするのです。
あなたが自分自身を粗末にすればするほど、あなたの愛は弱くなり、お子さんから元気を奪うのです。
☆183ページより
1週間に半日は自分だけの時間を作り、子育て以外の生きがいは何か、そして子どもがいない今後の人生をどう過ごしたらいいのか考えてみてください。
あなたが新しい楽しみ、生きがいを見つければ、自然にお子さんはあなたから離れてくでしょう。あなたがお子さんから卒業できれば、お子さんも不登校から卒業できるのです。
あなたが精神的に自立して、自分で自分の幸せを見つけられるようになれば、お子さんも安心して自分の幸せを求められるようになります。
☆198ページより
学校へ行かず、わがままを言うことで、娘さんは確かめようとしているのです。
優等生でもなく、聞き分けも悪く、何もできない「素の自分」でも愛してもらえるのかどうかをー。
確かにNさんは、娘さんを愛していると思います。
今までもずっと。
しかし、自分を愛せていないのでしょう。
自分自身を愛していない人からの「愛」は、信じられないのです。
相手に伝わらないのです。
愛は自分自身を愛している分しか、相手に伝わりません。
問題と思える娘さんの行動も、Nさんにそのことを教えるためのサインなのです。
もちろん娘さん本人も気づいていませんが、本能がそうさせているのです。
なぜなら、娘さんはお母さんを愛しているからです。
お母さんに幸せになってほしいと心の底から願っているからです。
(省略)
こんなことを書くと驚くかもしれませんが、親が子どものためを思ってすることの99%は、子どものためになりません。
親が自分自身のためにすることの99%が、子どものためになるのです。
☆202、203ページより
よく、子どものことで頭がいっぱいで自分のことなんて考えられないという方がいますが、自分の心さえままならない人が、落ち込んでいるお子さんを元気にできるでしょうか?
厳しい言い方をしますが、お子さんに元気がないのは、あなたのエネルギーが弱いからです。
お子さんに元気になってほしいならなおのこと、まずあなた自身が元気になってください。
そのために、自分が喜ぶこと、キレイになること、元気になることを今すぐ始めてください。
☆209、210ページより
- 親であるあなたが、明るく楽しく、元気に生きていれば、子どもも自然と明るく楽しく、元気になる。
- あなたが新しい楽しみ、生きがいを見つければ、自然に子どもはあなたから離れていき、不登校から卒業できる。
- 親が子どものためを思ってすることの99%は、子どものためにならなず、親が自分自身のためにすることの99%が、子どものためになる。
「親業」からのメッセージ
「親業」は子どもとの良好な関係を築くためのコミュニケーションの方法を教えてくれている本です。
私はこの本を読んで、子どもと対話する際の効果的な方法を知ることができて、私も子ども達も穏やかに過ごすことができるようになりました。
▼この本に関しては別記事でも詳しくお伝えしています▼
この本では、下記のようなことが書かれています。
親は、「私が私であることを私は好きか、どれだけ気に入っているか?」と自問してみるべきだ。
もし答えが、正直なところ、自分を一人の個人として受容していないというのであれば、その親は、自分の人生、生活を再検討し、自分が達成したもので満足することを考えねばならない。
(省略)
一人の個人として、自分自身の生産的努力で自分の欲求を満足させられる親は、自分自身を受容するのみならず、自分の「子供の行動を通じて、自分自身の欲求を満足させようという必要がない人」である。
そういう人にとっては、子供がある特定のものにならなくともよい。
自尊心の高い人、自分自身が独自に達成した確固とした基盤のうえにのった人は、自分の子供もその行動も受容しやすい。
他方、親自身の生活に満足と自尊心を生むものが少なく、他人が自分の子供をどう評価するかで満足が大きく左右される場合には、子供を受容しにくい ー とくに、自分が悪い親に見えるような子供の行動を、受容しない可能性が高い。
☆266ページより
- 自分に満足している親は、子どもを受け入れやすい。
- 自分に満足していない親は、子どもの行動や評価で自分自身を満足させようとする。
- 子どもを受け入れるためには、自分の人生、生活を見直し、自分で達成したもので満足することを考えるべき。
まとめ
今回は「まず親である自分を大切にし、優しくすることの大切さ」を、いろんな本の内容を引用させてもらって、お伝えさせていただきました。
私は、ずっと自分自身を大切にすることなく、
- こんなんじゃダメ!
- もっと頑張らないと!
- 親である自分が楽しむなんてもってのほか!子育て中は子ども優先!ガマンガマン!
と思いながら子育てしてきました。
そして、娘にも「こんなんじゃダメ!」「もっと頑張りさい!」と自分の思いを押し付けていました。
そんな中、娘が学校へ行けなくなり、悩み、色んな本を読んでいく中で、「母親である自分の心を満たすこと」の大切さを知りました。
そして、今までの自分を変えて、「頑張ることをやめてみる」「やりたいことをやってみる」ことをしたら、、
「○○しなきゃダメ!」
「○○はやったらダメ!」
「○○するべき!」
「ちゃんとやらなきゃ!」
、、みたいな自分自信をしばる呪いからすーっと解放されたんです。
そして、子どもに対してイライラすることも少なくなっていきました。
娘は「お母さん、もっとらくーに生きてもいいんだよ。もっと楽しく生きようよ」って自分が不登校になってまでして私に教えてくれたんだ、と思っています。
娘が不登校になって学ばせてもらった一番大切なことだと思っています。
本当に感謝しています。
読んでいただき、ありがとうございました。