私なりに一生懸命、子育てをしてきたつもりでした。
それでも、私の子育てはあまり良くなかったのでしょう、、、娘は小3の6月から学校へ行けなくなってしまいました。
まさかの娘の不登校に、私は必死で不登校になってしまった原因をネットで調べました。
そこでよく目にしたワード、それが「自己肯定感」でした。
自己肯定感とは、簡単に言うと「自分が好きで自分に自信がある」と感じる心のこと。
不登校になった時、娘は「私なんか」とよく口にしていました。
娘は「自分が好きで自分に自信がある」心の状態からすごく離れてしまっている。。
「これはなんとかしなければ・・・」
と、「自己肯定感を高めるための本」を何冊か購入しました。
今回は、私が「自己肯定感を高めるための本」から教えてもらった子どもの自己肯定感を高める方法についてお伝えしたいと思います。
今では娘は「私なんか」ということは無くなりました。
この自己肯定感を高める方法を学び、少しずつ実践しているおかげだと思います。
▼ちなみに、、私が読んだ中で一番「ためになった」と思った本はコチラです▼
「子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門」
▼この本に関しては別記事でも詳しくお伝えしています▼
自己肯定感の高さは体験の多さに比例する
先ほどもお伝えした通り、自己肯定感とは「自分が好きで自分に自信がある」と感じる心です。
そんな心を育てるには、たくさんの体験をさせてあげることが大切です。
具体的にいうと、「自分の感覚や思いつきを信じて、決断し行動に移すという経験」をさせてあげることです。
そんな体験の中で「やった!できた!」という成功体験は、子どもにとって自信につながります。
そして成功体験だけではなく、失敗体験をさせてあげることも大切です。
なぜなら「失敗しても自分で乗り越えられた」「工夫してもう同じ失敗はしなくなった」という経験は、子どもが自分に自信を持つための大切な経験だからです。
親は子どもの「安全基地」になる
そんなふうに子どもがたくさんの経験ができる、チャレンジできるようにするためには、無条件で自分の存在を受け入れてくれる「安全基地」の存在が必要です。
その安全基地とは、私たち「親」です。
親が子どもの「安全基地」になることが子どもの自己肯定感を上げる一番大切なことです。
子どもが「どんな自分でもお父さん、お母さんは受け入れてくれるんだ」と思えるように接することを心がけましょう。
「子どもの安全基地」になるための親の大切な心がけ
では、どうしたら私たち親は「子どもの安全基地」になることができるのでしょうか。
私が本を読んで分かったのは下記の4つの心がけが大切だということ。
- よく見る
- よく聴く
- 見守る
- 自分を喜ばせる、楽しませる
①よく見る
「よく見る」とは、子ども自身も気づかない「ちょっとした成長」や「頑張ったこと」、「いいところ」を探してあげることです。
自己肯定感を高めるには「子どもを褒めること」が大切です。
「子どもは褒めて育てるのがいい」というのは、よく聞く話ですよね。
それでも、ここにはポイントがあって、
- 結果でなく「プロセス」を褒める
- 「過去のその子」と比べて成長したところを褒める
ことが大切です。
私もそうですが、ついつい「能力」や「成果」を褒めてしまいがちです。テストの点数とかです。
でも、そんな結果だけ褒められていると、子どもは
「価値があるのは100点をとった自分で、ただの自分には価値がないんじゃないか」
と無意識に思うようになるそうです。
そこで、大切なのは成果を出すためにチャレンジしたこと、「プロセス」を褒めてあげることです。
テストでいうと、「100点」という結果でなく、「100点を取ろうとして頑張って勉強した」ことを褒めることが大切。
そして、「昔はできなかったけど、できるようになってること」も褒めてあげましょう。
こうした子どもの「チャレンジ」や「ちょっとした成長」は、子どもをよーく見ていないと気づくことができないし、褒めることができません。
逆に子どもを良く見て、子ども自身も自覚していなかった
- チャレンジしたこと
- ちょっとした成長
を褒めてあげられると、子どもは
「お母さん(お父さん)はちゃんと見てくれている」
と安心でき、自信にもつながるんだと思います。
そして、つい「この子はここがダメ、これができていない」とマイナス面を見てしまうときには、「リフレーミング」をしてみてください。
リフレーミング:「短所」と思うところを「長所」として考え直す
見方を変えれば
- 消極的 → 慎重
- 落ち着きがない → 活発で好奇心旺盛
とも言えるのです。
そして、そうやって見つけた長所を子どもに伝えて褒めてあげましょう。
すると、子どもは気づかなかった自分の長所に気が付いて、自信につながっていきます。
②よく聴く
「よく聴く」とは「子どもの話をひたすら聴いてあげる」ことです。
私もそうでしたが、親はついつい子どもが話してくることに対して、
- 「じゃあ、こうしてみたら?」
- 「それは、○○なんちゃうん?」
みたいにアドバイス、批判をしてしまいがち。
でも、これは絶対にNG!!
- 「そうなんやね。」
- 「それは困ったね」
- 「嫌やったね」
と、子どもの話に共感してあげながら、聞いてあげましょう。
親が自分の話に耳を傾けてくれた、というだけで子どもは気持ちの整理ができて、前に進む原動力になります。
でも言うは易し、行うは難し。
私は、子どもの話を「よく聴く」ようになるまで、けっこう苦労しました。
ついつい、自分の意見を言ってしまうんです。。。
でも、「親業」という本に出会い、内容にあった通りに少しずつ実践していくと、だんだんとできるようになってきました。
別記事にてこの「親業」の本について紹介しているので、よければ読んでみてください☆
この「子どもの話をよく聴く」パワーは本当にすごいです。
不登校だった娘が再登校し始めたとき、
「Aちゃんが他の子と遊んでいるのをみるとつらい。だから学校へ行くのが嫌や」
と娘が話してくれたんです。
今までの私だったら、「そんなん、他のお友達と遊んだらいいやん!」って言ってしまうところだったんですが、
「そうか、Aちゃんが他のお友達と遊んでたら、寂しくなるんやね」
と共感しながら、ひたすら聴いてあげたんです。
すると、娘は
「うん。でも、Aちゃんのことは吹っ切るわ。もうBちゃんと遊ぶことにする。」
と、自分から「Aちゃんとのことは気にせずに他のお友達と遊ぶ」という答えを出し、前向きに動き出したんです。
そして、2、3日に1回は学校を休んでいた娘が、初めて1週間連続して学校へ行くことができました。
子どもの話すことをひたすら共感して聴いてあげると、親は子供の「安全基地」になり、子どもは安心して自分から考え、行動できるようになるんだ、と実感できた出来事でした。
そして、その経験が自信につながっていくんだと思います。
③見守る
「見守る」とは、「子どもが要求するまで、親はなにも手出し、口出ししない」ということです。
私は「私がしっかり見張って、子どもを指導しないと!!」って思っていたので、
- 「宿題できてる?」
- 「上靴、忘れてるで~」
とか、先回りしてめっちゃ言ってたんです。
でもでも!これはNG!!
これでは、子どもが「上靴忘れて不快な思いをする」という経験を奪ってしまいます。
そして「失敗は成功のもと」と言う通り、その失敗から
「次はどうやったら失敗しないか」
を自分で考えて、
「よし!もう同じ失敗はしなくなったぞ!」
という成功体験をも同時に奪ってしまうのです。
親は子どもに「七転び八起き」を体験させてあげましょう。
「子どもが転ぶのを分かりながら何もしない」というのは、けっこうツラくて、ついつい「そこ、石ころあるで!気を付けて!」と口出ししてしまいたくなるのですが、、
そこはグッとガマンです(>_<)
「あなたなら大丈夫」と信じて、解決策を出さず、いろんな経験をさせてあげましょう。
でも、「困ったことがあったら、いつでも言ってね」と伝え、子どもが要求してきたことに対しては、全力で応えてあげましょう。
そうすることで、「ひとりでできなければ、手伝ってもらうこともできる」という安心感をもって、いろんなことを自分で考え、行動できるようになります。
「見守る」ことの大切さは、「子どもには、どんどん失敗させなさい」でもよく分かります。ぜひ読んでみてほしい1冊です☆
④自分を喜ばせる、楽しませる
「自分を喜ばせる、楽しませる」とは、「親である自分も、一人の人間として人生を楽しもう」ってことです。
今回、読んだ本もそうですが、私が読んできた「子育てに悩むお母さんのための本」には、たいてい「お母さんも自分が楽しめることをしましょう」とアドバイスが書いてありました。
なのできっと、これが一番大切なことなのではないか、と思います。
不登校だった娘が「そろそろ学校へ行こうかな」と言い出したのも、私が「自分を喜ばせることをやってみよう」と行動を変えた時でした。
私は、娘が不登校になるまで、ずーっと
- 「親は○○すべき」
- 「親だったら、○○しないとダメ」
というような、息苦しい子育てをしてきました。
「私は親なんだから」と、やりたいことはガマンし、一方で、やりたくないことはガマンしてやってきました。
そんな思いで子育てをしていたので、子どもに対しても自分の「○○でないと」の基準を超えていないとイライラしたし、「○○したら?」とコントロールもたくさんしてきました。
でも、娘の不登校をきっかけに、「やりたいことをして、やりたくないことはやらない」ことの大切さを知るのですが、、、
「○○すべき」という考えで自分にムチ打ってきた私には、心の抵抗があってなかなかできませんでした。
でも、『「こんなママでごめんね」から卒業する本』を読んだのをきっかけに、この自分にムチ打つ心の癖を少しずつ手放して
- 「やりたいことをやる」
- 「やりたくないことはやらない」
ことができるようになっていきました。
▼『「こんなママでごめんね」から卒業する本』に関しては別記事でも詳しくお伝えしています。▼
すると、自分の心に余裕ができるので、子どもがダラダラしてても、自分の理想どおりじゃなくても、イライラしなくなっていきました。
子どもの経験と自信を奪う「指示、命令」も少なくなり、だんだん「見守る」こともできるようになりました。
そして、お母さんが幸せなら、子どもも幸せ。
我が家には、ほんわかした空気が流れるようになりました。
きっと、子ども達も前よりだいぶ居心地のいい家になったのでは、、と思っています。
まとめ
子どもの自己肯定感を高めるためには、「たくさんの成功体験、失敗体験」をさせてあげることが大切です。
成功体験からは当然のことですが、失敗体験からも「それを乗り越えた経験」から自信につながります。
そして、何事にも失敗を恐れず、一歩を踏み出すには親が「安全基地」になる必要があります。
親が安全基地になるためには、下記のことが大切です。
①子どもの成長、チャレンジ、長所をよく見て、伝える(褒める)。
②子どもの話をひたすら共感しながら聴く。
③子どもを信頼して見守る。助けを求めてきたら全力で助ける。
④親自身も楽しく生きる。
最後に、今回の記事で参考にさせていただいた本をご紹介しておきます。
参考ですが、、
私が子どもの自己肯定感を高めるために買った中で、「ためになった本」ランキングは下記です。
- 1位:「自己肯定感」育成入門
- 2位:ちょとしたストレスを自分ではね返せる子の育て方
- 3位:子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば
- 4位:子どもが本当は欲しがっているお母さんの言葉
1位の「自己肯定感」育成入門に関しては、別記事で詳しくお伝えしているので、ご興味あれば読んでください♪
ということで、今回は「私が本を読んで学んだ子どもの自己肯定感の高め方」についてお伝えさせてただきました。
子どもの自己肯定感を高めてあげて、子どもが幸せな人生を送るのに必ず役に立つ力をつけてあげていこうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。